私が日本に来て間もない頃、とても驚いたのは、ご飯の上にお茶をかけて、漬物と一緒に食べることです。お茶って、飲む事を楽しむとばかり思っていましたので、驚いたのです。
後で私の友達が、「日本では伝統的に食べられているお茶漬けと言うものですよ。」と教えてくれました。食べてみると、シンプルだけれど、とても美味しいですね。
上海にも似ているものがあります。「泡飯(パオファン)」と言うものです。
上海の泡飯(パオファン)はお茶じゃなく、ご飯の上にお湯を掛けます。
中国の漬物と一緒に食べるものです。
主食は上海も日本も同じで、お米です。
前の日に炊いたご飯が残ったら、朝ご飯は泡飯(パオファン)にしたりします。
もちろんご飯とお湯を混ぜて食べるけれど、少し手間を掛かる場合は、鍋にご飯とお湯を入れて、炊き込み食べるんです。特に冬の朝、熱々の泡飯(パオファン)を食べたら、全身も熱くなりとてもいい!
すごくシンプルな、あっさりしている食べもの。
簡単で一般的な家庭も食べるし、裕福な人も食べるもの。
お付き合いで接待が多いビジネスマンが、外食ではどんな高級なものを食べても、家に帰ったらちょっと泡飯(パオファン)を食べたいと思ったりします。
上海の漬物も日本と同じ様に種類が多く、胡瓜、大根、茄子など、シンプルな泡飯(パオファン)と一緒に食べると、最高です。
普段油が多い中華料理より泡飯(パオファン)は体に優しいものですしね。でも、一つ気をつけな事があります。ゆっくり食べないといけないよ、飲み込むようにしたら、消化不良になっちゃいますからね。
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